トゥールーズに宿泊したら、聖地ルルドまで足を延ばしてみませんか?トゥールーズからは列車で2時間弱の旅です。
2等車でも十分ゆったりと座れます。車窓の眺めを楽しみながらルルドへ向かいましょう。晴天時には遠くにピレネーの山々が遠望できます。
オートピレネー県の人口1万5千人ほどの小さな町、ルルド。歩いても十分に回れるサイズです。
聖母マリアを目撃した聖ベルナデットゆかりの観光地が街に点在しています。
1858年の2月11日に薪ひろいに来た洞窟のそばで聖母マリアと遭遇したベルナデット。
観光ルートにはこんなサインがあるので、足元を見ながら歩けば迷う心配もありません。そして、フランスの街を歩くとき、足元を見ることは犬のフンを避けることにも役立ちます。
駅から10分少々歩くと、洞窟の上に建てられた教会が見えてきます。あいにくの空模様でしたが、奇跡の泉の湧くルルドにはふさわしい天候のようにも思えました。
聖堂の入口の見事な装飾。
内部の壁面には奇跡を体験した人たちによるものか、感謝の言葉が刻まれた石が積まれています。
そして外にはルルドの泉の水を汲む人たちが。ここを訪れる際にはペットボトルなど水を入れる容器をお持ちください。
そしてこちらが泉が湧く洞窟。ベルナデットが聖母マリアを目撃した場所です。
岩から染み出すように水が流れています。泥水だったものをマリアが清水に変えたと言われています。そしてこの水によって奇跡的に病などが良くなったという話が2000件以上もあります。ただし、「奇跡」として認定されているのは60件あまりです。
ここルルドは非常に熱心に祈りを捧げる人が多いのが印象的でした。
2月11日の初めて聖母マリアが現れた記念日以外は、スキーシーズンは観光客が少なくゆっくり見られます。
是非一度足を延ばしてみてください。
神﨑 裕一