今回のツアーで登りが一番ハードな日を迎えました。昨晩の雲が消え去り、明るくなっていく空にマッターホルンとモンテローザのシルエットが際立ちます。

まずは板を担いで１００ｍ程歩行。そこから氷河に向かって締まった雪を滑り降ります。

マッターホルンとモンテローザをバックに出発前の1枚。

氷河までのスキーダウン。早朝の雪は硬いため慎重に進みます。

マッターホルンに朝日が当たり始め、雲がオレンジ色に染まって行きます。ツェルマットからも美しい朝焼けが見えたことでしょう。

ダンデランを正面に日が射し始めた氷河をめざし、歩を進めます。日が当たる前がシール歩行には快適です。

朝日の中、氷河上を進む皆様の陰を撮ってみました。

時折むき出しになった氷が氷河上に居ることを改めて教えてくれます。

後方には前日越えてきたアラリンパス方面も見えています。

シールが雪上を進む音と風の音しかしない、静寂の世界。

無事にテット・ブランシュ（3707m）に登頂です。マッターホルンをバックに記念写真。裏側はイタリアという国境地帯です。

ここからはお待ちかねのスキータイム。広大な斜面を滑り降ります。

当然ではありますが、シール歩行と比べると滑るのはあっという間・・・30分ほど再びシール歩行をしてベルトール小屋(3303m)に到着です。

↓岩山の上に建つ名物小屋です。新しいハシゴがかけられていましたが、以前よりも高度感が増した気がします。

こんな感じで小屋への最後の難所です。もちろん不安な方は山岳ガイドのジジがロープで確保しながら登ってくれますが。3000mを超す場所でのハシゴは結構スリリングです。

小屋に登るとわずかに顔を出すマッターホルン。

小屋に着いたらまずは、至福の一杯。本日もお疲れ様でした！

午後早い時間に到着するので、山小屋ではのんびりとお過ごしいただけます。

神﨑　裕一