皆様、こんにちは、バケイラから小瀬です。
スキー4日目の本日は、快晴の中、フランス・ルションスキーエリアへ行ってまいりました。
ルション(Luchon)という名のその街は、フランス・スペインの国境にまたがるピレネー山脈の真ん中に位置しており、バケイラからは専用車を利用し国境のあるポルティヨン峠経由で来ると1時間15分程で到着します。
周囲をピレネー山脈に囲まれたこじんまりした温泉保養地です。冬は積雪で一面銀世界の幻想的なパノラマが広がり、そこで生まれた巨大な規模の雪解け水が、周囲の森林に染み込んでいき地下層を徐々に下りながらカルシウムを吸収して特別な鉱泉水になるそうです。
その水はフランスでも珍しい、カルシウムの甘みを含んだアルカリ軟水。日本は軟水の宝庫と言われてますが、カルシウムを含んだアルカリ性の軟水という、長寿を生む水の特徴を自然に備えたルションのような天然水は他に例を見ないと言われています。
標高630mの街からゴンドラで一気に1,800mまで登ると、そこにはスーパー・バニエールなど雄大な山々が広がっています。
2000年ほど前にローマ人がこの地の健康泉を発見し、その水質に驚愕した彼らはその地を「Ilixon」(水の女神)と名づけました。
水の女神「Ilixon」はその後フランス語の読み方、Luchon(ルションまたはリュションと発音)に変わって現在はイギリス、スペイン、フランスなどからの富裕層がセカンドハウスを持ち、街では天然水Luchonを飲み、スパに浸ることで、体を内外からリフレッシュするヨーロッパ大陸の知る人ぞ知る隠れ家的存在のテルメリゾートです。
目の前に広がる絶景に感動した後は、空に昇っていくかの錯覚に陥るリフトに乗ってスキー開始です。
バケイラエリアも素晴らしい眺めを楽しめますが、私、個人的にはルションから見る山々が実は好みだったりします。
何ていうか、撮影すると「絵になる風景に満ちている」からでしょう。
ゴンドラ降場、すぐ隣にはグランドホテルがあり、冬のシーズンも宿泊客で賑わっています。まさに、スキーイン・アウトが可能なスキーリゾートです。
スキー場としては、とても狭くリフトは5機のみ。
ホテル前には、緩斜面がレイアウトされており、たくさんの子供達やビギナーが思い思いに滑りを楽しんでいました。
奥へ滑り込んでいくと、滑り応えのある上級向けロングコースやオフピステエリアが広がります。
周りを取り囲むパノラマは山脈、森林、渓谷、街など見飽きる事のない絶景を次から次へと届けてくれるのです。
長い間、降雪がなかったのですが、このようなオフピステが残っており、多くのギャラリーが見守る中、撮影が行われていました。
天候に恵まれ景色も堪能し、お客様も大満足のことでしょう。
降雪後のルションも外せません。
スキーコースの間には無数にオフピステエリアが点在しており、どこからでもオフに入っていけます。
緩・中斜面が続くマーモットコース。迫力ある山々の麓を軽快に飛ばせます。
いかがでしたでしょうか?
景色を見に来るだけでも価値のあるスキーエリア・ルションです。
明日は、いざ、アンドラ公国へ!
小瀬 信広
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