北極圏のスキー場サッラ。ゲートウェィのロバニエミから東北東に約160km。あと約26km走るとなんとロシア国境です。
標高は数約メートルしかない山、というより丘といった風情のスキー場です。Tバーが3本でスキーコースがそれぞれに2~3本ずつという小規模なスキー場です。でもホテルの目の前がゲレンデというのが良いですね。
北極圏の冬の日照時間は短く、スキー場の開始も10時とゆっくり。我々も朝10時に行動開始です。コースマップの看板の温度計は-24度。寒い!
微妙な朝焼けの残り香の中をTバーで山頂にあがると、皆様から透明な歓声が上がります。そこには幻想的としか言い様がない風景が広がっていました。山は低いのですが、周りに高い山がないので360度すべてが見渡せます。樹氷の大雪原が朝焼けの光のなかに広がっていました。言葉を忘れて見とれる風景です。
雪は最近降っていないらしくやや硬めでしたが、アイスバーンではなく、開放的な大風景に飛び込む様にカービングで滑るのは「爽快」の一言。
ただ問題は、寒すぎる!この日はやや風があり、地元の皆さんも「寒すぎる」と口を揃える体感温度で、フェローの皆様も2~3本滑っては、カフェで休憩を繰り返してのスキー滑走でした。このヨーロッパの寒波はいつまで続くのやら。
澤田 京一郎
番外編に続く
写真①:体感温度は、マイナス30度を下回っていました。
写真②:朝焼けの頂上にて
写真③:山頂から、北極方向を望む