さて、オートルートの4日目をお届けします。アローラから進む方角を見ると、ガスの中。しかしこのルートは多少視界が悪くとも安全にアクセスできるとの山岳ガイドの判断で予定通り出発。
まずはスキー場のJバーを利用して標高を稼ぎます。
スキー場のコースからそれて、シールを装着して標高差約800mの登りのスタートです。あの稜線を歩きます。
シールを付けた後は、ビーコンチェックをして、ゆっくりと登り始めます。
スキーを履いたまますり足のように進んでいきます。前半は少し急な斜面が続きます。
その後、氷河上に出ると傾斜は緩やかに。だいぶ歩きやすくなり余裕も出てきました。
右手にはピンダローラの氷河をまとった山容が間近に迫ります。コルが近づき、風が強まって来ました。
3160mに建つビニエット小屋。雪煙からも風の強さが伺えますが、時折吹き付ける突風は台風rレベル。みなさん、風にも耐えてよく登って頂きました。
そして小屋の中はこんな感じ。オートルートを楽しむ人たちで賑わっていました。
夕食のテーブルには目印のガイド名が並んでいます。
そしてボリューム満点の夕食。オートルートの小屋だけに翌日のエネルギーを蓄えられるような食事です。ちゃんとデザートまで出ますし、ベッドもきちんと一人分のスペースが用意されます。シャワーが浴びられないことを除けば意外と快適です。
5日目~7日目は近日中に更新します。お楽しみに。
神﨑 裕一