チューリッヒ空港にてゼルデンツアーの皆様をお見送りした後、列車とポストバスを乗り継ぎ、アニヴィエの谷へとやってきました。ツェルマットのあるマッター谷の西に位置する秘境です。公共交通機関の場合にはシーエル駅からポストバスに乗り、約1時間でチナール村に到着です。道中は切り立った崖沿いの道を走るスリル満点のルートです。この辺りはフランス語圏のため車内で行き交う言葉やアナウンスもフランス語。少し移動しただけでドイツ語圏からフランス語圏へと変わるのもスイスの面白いところです。
今朝のチナール村の写真です。山が迫り「谷の奥」という感じがしますね。
まずはチナール・グリメンツと繋がるエリアへ。スクールに向かう可愛らしい子供たちに混じって、ロープウェイでスキーエリアへ。
上に上るとオーバーガーベルホルン、チナールロートホルン、ヴァイスホルンといった4000m峰がツェルマットの裏側から見られます。マッターホルンはロープウェイ内からは見えるものの、この辺りからは手前の山の影になります。
逆方向に目を移すとアニヴィエの谷からローヌ谷まで見えます。写真中央部はヴィソワからサンリュックにかけての村、左端はローヌ谷に面したクランモンタナです。
日が昇るとヴァイスホルン方向はこんな光景に。雲もいい味を出しています。
スキー場はコース脇の部分が広く取られているため、降雪の後のオフピステには事欠きません。横にも広い斜面はどこでも滑れる雰囲気です。*残念ながら本日はほとんど滑り尽くされ、雪もクラスト気味でした。。。
その後は昨年新しくできたロープウェイにてグリメンツへ。夏には「花の村」として有名なグリメンツもスキー客で賑わいます。
そして、本日はさらにポストバスを利用してサンリュックエリアへと足を延ばしてきました。まずはサンリュックの村から延びるケーブルにてティニューザへ。ハイキングシーズンには「惑星の道」のスタート地点となったり、トゥルトゥマン谷を経て、ツェルマットのあるマッター谷へと向かうツールドマッターホルンのルートでもあります。
このエリアもTバーが多くあるので、少し大変ですが景色とオフピステを含めた滑りを堪能いただけます。
午後は雲が出てきてしまい、山頂部分が隠れていますが、マッターホルン、ヴァイスホルン方向です。
こちらはスイス最高峰のドームやテーシュホルンなどミシャベル山群。ハイキングの場合はメイド峠、アウグストボード峠を越えてマッター谷にサンクト・ニクラウスへと至ります。
これからも機会がありましたら、新しいエリアをご紹介させて頂きます。
神﨑 裕一